ガイジンが来た。

こんにちは、管理委員長です。

突然の話題ですが、たった今、済生会新潟第二病院に外国の方が来院されました。
日本でキリスト教の布教活動をされている方達のようで、今日東京本部から新潟に来たそうです。
その方達は地方にいる宣教師のアドバイザー役をしている方達のようで、新潟の宣教師達の健康状態をケアするために、新潟の病院を訪問したそうです。

しかし、彼らの聞きたいことや、知りたいことを話しかけようとしても、次から次へとたらい回しにされ、済生会新潟第二病院に来ても、同様の扱いをされて困っているところに管理委員長が呼び出されたというわけです。

なんとか彼らの聞きたいことを理解して説明し、新潟市内の医療施設のガイドブックを渡そうとしましたが・・・な、なんとそのパンフレットには日本語しか記載されていなかったのです。
そして市の急患センターの案内にも、外国語表記はセンター名だけで、説明も何も日本語でしか書いてありませんでした。

この状況を見て、「国際化」、「グローバリゼーション」とか言ってるけど、全く実情は「井の中の蛙」状態なんだなと思い知らされました。

もしこれから日本が世界の中で協同して生き残っていくためには、もっともっと国際化に向けて努力しないといけないなと再認識させられました。
若い人達の留学意欲の低下や、医学教育の日本語表記などいろいろ言われてきました。
しかし、これらは世界の医学教育の流れからすると、明らかに逆行しています。
もう数年するとアメリカが外国からの医師の研修や研究に対して、国際標準の課題をクリアした者だけを受け入れるようになります。(これは決定事項です)
そうなるとこれからは世界の医学界の中で、日本だけが取り残されていくような気がしてなりません。

日本人なんだから日本国内だけで活動すればいいや、と言われる方もいると思いますが、それはこれからの世界では通用しなくなると思います。
鎖国をして文化が閉鎖的になった国の末路は歴史上悲惨です。

どうかこれから立派な医師を目指そうとしている若い君達には、世界を視野に入れた活動や行動、勉強をして欲しいと管理委員長は期待します。

そんなの年寄りの独り言でしょって言われても良いです。
可能性が無限に近い若い君達に、もうすぐ引退していこうとしている老兵がお願いします。
一人の人間として国際的な視野を持った立派な人間、立派なお医者さんになってください。

今回は、ホントに臨床研修管理委員長の独り言、でした。